『闇金ウシジマくん』の「楽園くん」編について

この編のラストは大傑作だと思う。
何度も読み返してしまった。

これまた、読んでない人には分からない話なので、いったん文を切ります。



時系列から行くと、「ウシジマくんと仲間の会話」の方が後なのに、あえて「中田とキミノリのシーン」を最後に持ってきた。バスルームの水がはけていくカットをいれて、時間が戻ってることは示しているのだが、不注意に読んでいると、あの「中田とキミノリのシーン」が時系列の最後で、ハッピーエンドで終わっていると勘違いする読者もいるかもしれない。それでも、あえてあの順序にした。あのシーンをラストに持ってきたことにとても感心した。

俺が作者だったら、どういう順番にしただろうかと10分くらい考え込んだ。普通なら、「ウシジマくんと仲間の会話」をラストにするのが順当だ。それでも、残酷で後味の悪い読後感を残せるエンディングは成立する。しかし、あえて「中田とキミノリのシーン」を最後に持ってくることで、「楽園」感がすごくでた。それも、とてもはかない楽園で、だからこそ、「ありえない楽園」感が強くなる。

すごい。すごい。本当にすごい構成だと思った。
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by asano_kazuya | 2010-02-25 13:14