小劇場

80年代に日本の演劇界に小劇場ブームがあった。つかこうへい事務所、夢の遊眠社、第三舞台、劇団3○○、赤テント、黒テントなど。

上にあげた劇団、全部が全部じゃないけど、その頃の芝居って、深読みを強いるものが多かった。

押入れをあけると、月にいってしまうとか、井戸の中にヨーロッパイがあるとか。額面どおりに受け止めると、意味不明。ただ、おもしろくないわけではない。芝居を見てるときは、役者の肉体があるせいか、つながってみえる。巧妙な演出も大きかったと思う。逆に言うと、脚本だけを読んでると、わかりづらい。

あまりいい言い方じゃないけど、右脳で観るとおもしろいけど、左脳を働かさないと意味がとりづらい芝居だった。

芝居は芝居でおもしろく、あとで評論家の書いたものを読むと、「ははあ、そうかあ。井戸というのは、心理学でいうイドのことだったのか」とか、「押入れは体内回帰と考えたら、他のこととつじつまが合うんだ」などと意味がわかって二度おいしい。

ツインピークスとか、エヴァンゲリオンみたいなお芝居ともいえるかもしれない。これらの作品も、シンボリックだけど意味不明で、いくらでも後から解釈可能なシーンがけっこうでてくるから。



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「ベストセラー本ゲーム化会議:アフターダーク編」の脚注です。
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by asano_kazuya | 2004-10-14 11:57 | BGK