サラリーマンについて その3


サラリーマンの評価アップの変化は、まずは格好から始まった。

ジーンズ>>>>>>超えられない壁>>>>>>背広
Tシャツ>>>>>>超えられない壁>>>>>>ネクタイ

……のはすだったのが、なんかしらんが、「スーツかっこいい!」になってしまった。だいたい、もう誰も背広とはいわない。スーツだ。「スーツは誰にでも似合うからスーツというんだよ」とかいう人まで出てくるし、もうわけわかんない。

ちなみに、その潮流はどんどん激しくなり、昔は、無条件で「背広=カッコ悪い。ジーンズ=若者でかっこいい」だったのに、今だと、「本当にスタイルのいいヤツなら、ジーンズ&Tシャツもあり」だが、ちょっと「うーん……」な体格なら、「スーツ着とけ。無難にまとまるから」になっちゃってる。

その変化は、おそらくワシの就職した頃が境目になってると思う。つまり、1987年前後。この変化が起きた理由を、思いつくままいくつかあげると……

1:国産デザイナーズブランドのスーツの流行がちょっと前にあった。
2:国外の、特にイタリアのスーツが注目を浴び始めた。
3:ディスコでドレスコードが始まった。

<細かい話>
1。大学生が、「スーツもカッコいい」と認識を新たにしだした。上下買う金がないやつは、せめてジャケットだけでも着たいと思いはじめた。
2。これは体のラインが出て、それまでの「背広」と全然ちがう服だった。こういう海外の服が入ってきたのは、円高が大きいと思うが、これを含めた経済的なことは後述する。
3。当時はクラブとは言わなかった。あくまでもディスコだ。マハラジャとかそういうやつがでる寸前だ。当時、スーツを着ていないヤツは、中にはいれないと聞いて、ワシは本当に驚いた。それまでは、ディスコはジーンズとスニーカーとトレーナーだったのだ。ボートハウスとか。(それはそれで、今思うとすごい。トレーナーなんて、今なら寝巻きにしかならん)。

もっと細かく言うと、いわゆるワイシャツにも変化があった。「ピシッ」としたノリのきいたやつしかなかったのが、ワシの就職の頃は、ダブっとしたワイシャツとかがあって、それを着ていくと、会社の先輩から「若い人はいいなあ。オレもそういうの着たいよ」とか言われたのを思い出す。今思うと噴飯物だが、そういう差別化が発生するくらいのしゃれっ気が始まりつつあったのだ。確か、ワイシャツの袖をたくしあげるアイテム(名前なんだっけ? 伸び縮みするワッカみたいなのとか、パチンと留めるヤツ)も、その頃から普通に身につけ出したと思う。

格好の次は、風俗だ。セックス産業という意味ではなく、遊びなどの社会風俗。これも、サラリーマンのやってることが評価されだした。まずは、ゴルフ。次にカラオケ。そして競馬。いわゆるオヤジギャル(今は死語。これもこのころの流行語)がやってることだ。これも、3つとも昔は、ダサイ、カッコワルイと言われてたのに、流行った。

それと、アメリカから、ヤッピーという言葉が流れ込んできた。何の略かは忘れたし、面倒だから調べないが、確か東海岸の若くて金持ちのビジネスマンを指す言葉だ。これもまた、サラリーマンの地位向上に役立った。ただし、少しだけ、まだ「ジーンズ系がかっこいい」のシッポをひきずっていた。というのが、彼らは、スーツにスニーカーという格好が看板だったからだ。しかし、それぐらいの方が、移行期としてはちょうどよかったのかもしれない。次に、アメリカのITバブル当時に、次世代ヤッピーみたいなのが(名前忘れた)来たときは、もうそんなシッポもなくて、スーツの下は革靴だった。

格好、風俗、社会層。そんなこんなが総合的にからみあって、サラリーマンのイメージが、どんどんカッコよくなっていった。





※ところで、コギャルというのが、オヤジギャルの対語(親父と子供)から来てると言うのをおぼえてる人は、どれくらいいるのだろう。
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by asano_kazuya | 2004-10-14 16:45 | 身辺雑記