気分

深酒をした翌日は鬱な気分になることが多いが、たいてい1日たつと平常にもどる。ところが、今回に限って、2日たってもまだ少し尾をひいている。それも、鬱というよりは、ぼんやりとした悲しみが心の表面を覆っているような具合だ。

こんなときは少しでも気分のいいことを考えて気分を晴らそう。さて、何かいいことはなかったかと記憶をさぐると、さっき入ったカフェのことを思い出した。

店の主人が、食後に「味はどうか」とか、出て行くときに、「ゆっくりできたか」とか熱心に、そしてていねいに聞いてくる。今月の初めにオープンしたばかりだそうで、これから頑張っていこうとする、そんな意気込みがこちらにも伝わってくる。年は30代半ばくらいだろうか。どういう経緯で店をはじめることになったのかはわからないが、自分から見て、若さや覇気がまぶしく見えるような青年が、真正面から顔を見据えて、よろしく頼むという姿は、まことにすがすがしく感じた。

と、こんなことを書いていて、くたびれた雑巾のような気分の自分が情けなくなってきた。だめだ。やっぱり、気分のすぐれないときは、なにしてもダメだ。しばらく、桐野夏生の「アイム ソーリー、ママ」でも読んで、よけい心を荒ませよう。
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by asano_kazuya | 2004-12-18 14:33 | 身辺雑記