アンケートと不思議な女



昨日、渋谷でアンケートおばさんに声かけられた。開発中の商品を使用してみて感想をいうやつ。10分ぐらいで500円の図書券とかくれるんで、時間あるときは、ちょいちょい参加してる。

おばさん、いつも割りと強引だが、昨日のもすごかった。道の真ん中で、いきなり、

「いい? いい?」
「はあ……」

いきなり、いい? と聞かれても……

「いい? いいかしら、じゃあねえ」
ゼリー飲料(キムタクがCMしてるようなの)の資料を見せながら、
「この中で、食べたことある?」
「ええ」
「どれくらいの頻度?」
「えーと、2ヶ月に一回くらいかなあ」
「え? 1ヶ月に一回じゃないの?」
おばさん、おもいっきし、眉間にしわがよる。

ここでピンときた。
「んーと」
「よーく思い出してみて、一ヶ月に一回じゃないの?」
こういうアンケートは、ユーザーを絞る。1ヶ月に一回以上食ってない人は対象者になれないのだ。おばさん、早く仕事終えてお茶にしたいんだろう。もう、ウソでもいいから人を探してるのだ。

「そうですねえ。よく食う時もあるから」
「一ヶ月よね。そうよね」
「はい」
おばさん、ニッコリ笑って、
「あなた、年は?」
前に、本当の年齢を言ってはねられたので、少し低くいうと、
「じゃあ、行きましょう」

……って、すごいな。オレは経験者だから何をするのかわかるけど、初めてだったら、いきなり「行きましょう」って、さっぱりわからんぞ。ちょっと意地悪く、「行くってどこへ?」といったら、「アンケートよ。そこのビルの3階。図書券500円よ」と、やっと本来の意図を口にした。

で、雑居ビルの中で、新商品のゼリー食品のアンケート。500円の図書券もらって、終わり。
その帰りのこと。下りのエレベーターが開くと、すでに若い女が一人乗っていた。つまり、密室でオレとその女の二人きり。

前に、テリー伊藤が、「エレベーターの中で、女と二人っきりだけはぜったいに避ける。もし、いきなり女が自分の服を引き裂いて泣き出して、エレベーターが開いたところで、『暴行された』といわれたら、自分の地位も何も消えてしまう。金目当てや、オレを怨んでるやつが陥れようとするヤツがいるかもしれない。だから、二人きりだと乗らない。こわすぎる」と、何かの本で書いてたのを思い出す。

まさか、そんなことに……と思いつつ乗っていると、女が話しかけてきた。

「この階もなんかのアンケートですか?」
「ええ」
「何のアンケートです」
「ゼリー飲料」
「いくらもらいました」
「500円の図書券」

1階についた。女はにっこり笑って、
「上でも同じのやってて、1000円ですよ」
そういって、エレベーターから出て行った。

なんなんだ。あの女。
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by asano_kazuya | 2005-03-03 15:55 |