若いときの苦労は……

 手元にある、「仏教用語辞典」(民明書房編纂)をパラパラとめくってみると、こうあった。

・「苦労」
  仏教用語で、徹夜で経文を読み上げる修行の一つ。
  高僧になるために必要な過程で、普通は35歳を過ぎないと許されない。
  しかし、後年、この修行をする権利を金品で買うことができるようになり、10代、20代で行うものが激増した。

 これを読んで、長年の疑問が解けた。いわゆる、「若いときの苦労は買ってでもしろ」というコトバの本意だ。

 ずっと、「若いときに苦労しておけば、年をとってから役にたつ」という、人生訓のひとつだと思っていたが、ちがった。もっと即物的なものだったのだ。

 年をとってからの徹夜はつらい。それだったら、金を出してでも、若いときにやっておいたほうが、楽だ。至極、当たり前の話である。現代でいうと、「運転免許は、若いうちにとっとけ」のようなものだったのだ。

 何事も、原典にあたってみないと、わからないものだ。
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by asano_kazuya | 2005-07-06 12:34 | 身辺雑記