みずほ銀行をほめる その2

すごいショックだった。単に、手続き上、カードをおさえられたという以上の感情的な影響を受けた。なんだか、自分が否定されたような気持ちになった。私有物の否定というか、突然、誰かが家に来て、オレの財産を差し押さえていったら、こんな感じなのかと思った。コドモのとき、いたづらで弁当盗まれたときに似ていた。一種の暴力と感じた。

もちろん、過剰反応だ。なのだが、思っても見ないことを言われたので、すごく動揺したのだ。

ついつい語気が荒くなり勝ちなのをおさえおさえ、言った。

「どういうことです?」
「現在、このマネックスカードというのは使われておりません。ですので、カードの更新というのではなく、いったんこれを廃止して、新たにICカードにするため、2,3週間、預からせて欲しいのです」

冗談じゃない。このカードがオレのメインなので、そんなにとられては、生活に支障がでる。

「えーとですね。だったら、カードの更新自体をやめたいんですが……」
「しかし、もう、書類を書いていただいたので……」

ちょっと待ってくれ。書類と顧客の満足と、どっち取る気だ?
女行員の手には、オレのカードがしっかりと握られている。なんとか、あのカードをオレの手に戻さないことには、不安でしょうがない。

「えーとですね、つまり……」といいながら、オレは、カードに手を伸ばした。あくまでも、説明のために、ちょっと拝借といった体を装ったのだ。女はカードをオレに渡した。心の中でものすごく安心するオレ。

「このカードは、もう無効だから、2,3週間かかると」
「そうです。もうしわけありません」
「でしたら、いったん口座を閉じてもいいですか?」
「ええ!」
「いったん閉じて、また口座を新たに開けば、2,3週間もかからないですよね。私としては、便利であればいいので、そうしたいんですが」
「ええと……、少々お待ちください」

そういって、女は腰を浮かした。そして、「あ、そのカード」と、オレの手からカードを奪おうとしたが、「いや、これはわたせません」といって、オレはカードを渡さなかった。返してたまるか! これはオレのだ!

女は後ろにさがって、上司と相談を始めた。
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by asano_kazuya | 2005-08-01 17:46 |