全問答

子供の頃、疑問に思ったのが、「全国」という言葉だ。

全生徒とか全員とか全社員とかと、明らかに使われ方が違う。全社員といえば、その会社の社員全員だが、全国といったとき、世界の国全部という意味じゃない。

「明日は全国的に晴れです」と天気予報がいったら、世界中のすべての国が晴れという意味ではなく、日本だけが晴れだ。だったら、「明日は全県的に晴れ」の方が正しいだろう。

世界中の国すべてという意味で使いたいときは、「全国」ではなく、あえて頭に世界をつけて、「世界全国」という。あるいは「万国」とか、「世界中、すべての国々」とかいう。

大人になって、この全国というのは、甲斐の国、播磨の国とかが集まってできた全国なのかもと予想するようになった。が、どうなんだろう。わからない。

「全世界」という表現も奇妙だ。世界がいっぱいあるわけではない。世界はひとつなのに、「全世界」と言う。「世界全体」だとすっきり意味がとおるが、あまり言わない。

いや、まてよ。「全社一丸となって頑張る」という言い方もありか。この場合は、会社がまるごと全部という意味だな。決して日本中の会社が団結するという意味じゃないよな。

だとすると、「甲斐の国とかがあつまって全国という」説もあやしいいな。でも、「全社一丸」はたんに「全社員一丸」の省略かもしれないという疑いも残る。

「全校生徒」というのは、「全社一丸」に近いか。しかし、「全校」単独だと、話の焦点になってる地域の学校全てって意味で使うよなあ。

「全日本」というのは、わりとすっきりとわかる。これは、日本各地から集められた日本の精鋭全員という印象がある。日本が何十個もあって、それをひっくるめて全日本だとは思わない。

英語ではどうなってるかと、辞書みたら、all country だと、「全国」。all countries だと、「全国々」の意味のようだ。単数形と複数形で違う。こっちは論理的にすっきりしてる。

多分、今回の話は、頭がこんがらがってる人が多いだろうな。麻野も書いてて、頭痛くなってきた。
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by asano_kazuya | 2006-03-10 22:36 | 身辺雑記