「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」を読んだ。

a0016446_11630.jpg 最近でた「そろそろ本気にお金持ちになってみませんか」という本の題名が気になるので立ち読みしたら、この「イヌ」の方が前著だったとわかった。じゃあ、そっち先に読んでからにするかと思ったが、この本が出た頃、「なんでイヌに教えられなきゃいかんのだ」と反発をおぼえて、ざっと立ち読みですましていた。なので、いまさら定価で買う気もせず、ブックオフで105円で入手。

 イヌに教えてもらうことに何か必然性(たとえば、イヌの習性が金持ちになる秘訣と通ずるものがある等)があるのかと思ったが、なんの関係もない。単に主人公の小学生の女の子とイヌが会話した方が、絵になるしファンタジーっぽいからだろう。なにより、現金の持つ生臭さが緩和される。イヌはたんなるダシだ。

 ハウツー本として読むと、この本で具体的にいってるのは、「なるべく若いうちから投資信託やれや」ということだけ。それ以外は、まあ精神論。

 驚いたのは、地下室で金の延べ棒をなでたり、お札にほおずりしてウットリするような、あからさまな守銭奴のババアが登場してきたこと。なおかつそれを好意的に書いている。ババア本人は「金と幸せは別」といってるが、行動が「金地金のなでまわし」だと説得力がない。

 海外の本を読んでて、たまに、日本人と感覚が違うなあと思うことがあるが、これもそのひとつ。日本人だったら、「ビバ! お金」の本を書くにしてもというか、それならなおさら、こんな誰が見てもひいてしまうような、守銭奴は登場させないだろう。ドイツ人おそるべしですよ、まったく。

 もひとつおかしかったのは、全体的に、
 「お金のことでは、アメリカ人にはかなわない」、
 「アメリカの兄貴はすげえっすよ」、
 「いつかアメリカに行きたいッス」
という雰囲気がただよっていること。

 作者、ドイツ生まれのアメリカ在住みたいなので、そのまんま本人の趣味なのかも。
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by asano_kazuya | 2004-06-01 11:02 |