「かゆみ」という選択 3


30台の後半あたりで、観点を変えてみた。

「蚊が進化したのではなく、人間が進化したのではないか?」

つまり、蚊が、「かゆみ」をあたえるように進化したのではなっく、人間の方が「かゆみ」を感じるように進化してきたと考えてみたのだ。
すると、ずいぶんと色んな疑問が氷解した。

人間にとって、蚊にかまれるというのは、困ったことである。そもそも組織の一部を破壊されて吸引されるわけだから、よいわけがない。しかも、マラリアや日本脳炎などの病気もうつされる。たまったものではない。というか、むしろ、こっちの方が血を採られることより深刻だ。

おそらく、もともと、蚊は、人に痛みもかゆみを与えないよう進化したかったのだと思う。できれば、病気の媒介もせずにすむなら、食料(人間)も痛まずにすむので、そっちの方がよかった。しかし、細菌というか病気の方もしたたかで、こっそりもぐりこむ。そうなると人間もなんらかの対処をするしかない。

もしかしたら、人間は3種類いたかもしれない。蚊にかまれてもなんともないタイプと、痛みを感じるタイプと、かゆくなるタイプ。
で、1番のタイプは、平気の平左なので、ある意味頼もしいが、病気にかかりやすい。それで絶滅した。
2番のタイプは、日常生活が困難だ。蚊にかまれたぐらいで、「痛い痛い」と泣き喚いてたら、メシも食えない。で、絶滅した。
残ったのが、3番のタイプ。「あーかゆ、かゆ!」とかいいつつも、メシも食えるし働ける。ただまあ、イヤはイヤなので、なるべく長袖きたり、藪をさけたりして、病気にもかかりづらい。それで、3番だけが生き残ったと。

つまり、「痛み」ではなく「かゆみ」というのは、進化における人間の賢い妥協の産物というのが、今の私の結論なのである。
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by asano_kazuya | 2004-09-03 13:15 | 身辺雑記