カテゴリ:本( 53 )

 昼飯を食いに外に出たら、なんとなく今日は仕事をするのがいやになり、先週のマシン組み立ての勢いが体に残ってたのか、そのままブラリと意味もなく秋葉へ行った。

 ほんとうに意味なくブラブラして、とある本屋にはいったら、ゲーム批評が置いてあり、米光さんが対談しているのが表紙に出ていた。

 「ああ、米光さん、仕事してるなあ」と思いながら、ひょいと横を見ると、飯田さんが編集したメタルギア・ソリッドの本が目に入った。

 「ああ、飯田さん、こんなこともしてるんだ」と感心しつつ、なんだかあせってきた。自虐モードのスイッチが入り、「友がみな、我よりえらく思えるよ。じっと手を見る」と石川啄木のうろおぼえの俳句だか短歌だかを思い出し、「いいんだ。俺は俺だ」と、いいわけがましく、いっそ堕ちるところまで堕ちてやれとばかりに、秋葉のエロイところをあえて廻った。

 今日は、ちょうど台風。さっさと帰ればよかったのに、行かなくていいところに行くから、雨が降ってきた。あわてて300円の傘を買ったら、すでに錆びていた。

 雨と風がひどすぎて、傘、まったく役に立たず。ずぶぬれで中央通りを進むと、同じ傘が200円で売っているのを見つける。

 濡れ鼠で銀座線に乗り、カバンから「ブランド」(岡康道×吉田望 宣伝会議)を取り出して読む。広告業界のえらくてかっこいい人が、半分自画自賛しながら対談している本だ。

 仕事もせず、秋葉をぶらついてドロドロになった俺が、なんでこんな身分不相応な本を読んでるんだろう。ああ、そうだ。この前、青山にいったとき、なんとなくそんな気分になって買ったんだった。

 今度から、秋葉にくるときは秋葉にあった本を持ってこよう。場所にあわせて読む本の選択をしないと、気分がそがれる。そう思う私をのせて銀座線は進むのでした。
[PR]
by asano_kazuya | 2004-06-21 20:34 |
-------------------------------------------------------------------------------
明石散人「日本国大崩壊」
-------------------------------------------------------------------------------
 この人は歴史ものが多いが、これは時事評論もの。1999年12月から、間をとばしつつ、2003年2月までの、その時々の出来事(主に政治経済)に関する独特な論評を展開している。

 「日の丸とアメリカの国旗は、共通点がある。両方とも基本は赤白。ともに永遠を意味する」とか、「前の戦争で日・独・伊が組んだのは、犬のなき声が同じだったから。でも、たかだか犬が理由で組んだから負けた」とか、「今は天皇は靖国神社を認めていない」とか、「鈴木宗男を応援する」とか、相変わらず、法螺なのか真実なのかふざけてるのか判断不能。


-------------------------------------------------------------------------------
テッド・チャン「あなたの人生の物語」
-------------------------------------------------------------------------------
 SFの短編集。なんかしらんが、帯に書いている「第1位」という文句に惹かれて購入。どの話も、読み始めはおもしろそうだが、どんどんおもしろくなくなっていって、最後はオチがわからない。あるいは、オチがゆるい。そう思うのは、ワシの頭が悪いせいだろう。

 個人的には、表題作より、最後におさめられた「顔の美醜について」がもっともおもしろかった。ちなみに、翻訳もの独特の、変な感じのする文章をいくつか発見したので書いておく。おちつかない、あるいは意味不明なのが持ち味です。

『聖地は判で押したように居住にふさわしくない場所だった』 P416
『ビールのゴーグルをかける気にはならないね』 P476

-------------------------------------------------------------------------------
近藤光信「これならわかる 自作パソコン」
-------------------------------------------------------------------------------
 役に立ちました。これがなかったらグラボの差込みができず、今も途方にくれていたかも。でも、IDEの接続が、シリアルATAしか載ってなかったのにはビックリ。もうそんな時代なんですねえ。
[PR]
by asano_kazuya | 2004-06-18 13:01 |
a0016446_192254.jpg 出てくる人間のすべてが犯罪者、あるいは犯罪未遂者という小説。

 感動的でかっちょいいシーンもあり、読んでいてどんどん先が読みたくなるので、全体的には文句ない作品……なんだけど、「重力ピエロ」の時も感じたんだけど、なんというか、一徹な価値観というか理屈ヌキの正義感というものが、ワシのような優柔不断な人間には、少々怖い。それが魅力の源泉なんですが……でもなあ、とやっぱり優柔不断なワシ。
[PR]
by asano_kazuya | 2004-06-10 19:09 |