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 前に、JRの「スイカにふれてください」というコトバの違和感について書いたことがあるが、今日、もっと古くからあるもので、ずっと違和感を持っていたことを久しぶりに思い出した。それは、「歩行者専用」と書かれた交通信号だ。

 ふつう、○○専用というと、対象になった○○にしか使用できない、○○にしか権利がないといった意味合いだ。たとえば、最近話題の女性専用車は、女性しか乗れない車両のことで、男性は乗れない。しかし、他の車両に女性が乗るのは別にかまわない。つまり、女性の特権なのだ。

 だとすると、歩行者専用信号は、

1:歩行者のみが使用を許された信号
2:歩行者は、これ以外の信号をつかってもOK

 ということになる。しかし、これってなんか違う。

 だいたい、歩行者専用信号の方が、併設されてる信号より、横断できる時間が短い。つまり、専用信号の方が不便なのだ。これはまるで、女性専用者にのったら、チカンがうようよと待ち構えてるようなもんだ。

 それに、2の方もあやしい。むしろ逆で、、「歩行者は専用を使うべし」という押し付けを感じる。

 そもそも、○○専用というのは特権的なもので、ある程度あこがれが付随するコトバのはずだ。麻野はガンダムはよくしらないが、「シャー専用」というコトバくらいは知ってるし、それが本来、いくばくかのあこがれをもって語られていたことも知っている。

 そうやって考えていくと、歩行者専用信号には、実際は歩行者に不便を強いてるのにかかわらず、そのことには触れず、「ほらほら、専用でちゅよー」と、大人がコドモをだますような、そんな胡散臭さをかんじる。

 「歩行者専用信号が青の間、同方向の車道の車は止まってろ!」
 「そして、赤の間は、逆に走れ!」

 これくらいやってくれたら、歩行者専用信号として認めてやる。

 確か、歩行者専用信号を初めてみたのは、小学校のときで、最初っから、胡散臭いと感じていた。大人になって、少しは表現力がついて、こうやって人様に伝えられるようになって、本当にうれしい。ブログ最高!
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by asano_kazuya | 2005-06-27 16:46 | 身辺雑記
 ちょっと前から中国の反日運動が懸念されている。麻野の知人にも、「このまま行くと、戦争ですよ」とまで言う人がいた。しかし、麻野はあまり気にしていない。長い目で見たとき、今回の騒ぎは単なる部分的な濁流に過ぎないと思ってる。歴史の本流を変えるような大きなうねりではないと思うのだ。

 反日騒ぎをテレビで見たとき、日本の60年安保や70年安保の映像を思いだした。あの頃の日本は政治的に大騒ぎをしていた。大学紛争があり、、港で「ヤンキーゴーホーム」の大合唱があり、デモで樺美智子さんが亡くなり、日本全体が反米にわきかえってた……ように見えた。

 しかし、確かに反米騒ぎはあったが、その後の大勢には、あまり影響はなかった。騒いだ人たちには申し訳ないが、本当になかったと思う。なんというか、コップの中の嵐っていうの? 左翼にしろ右翼にしろ、そういうマニアックなインテリには影響はあったかもしれないが、一般民衆のレベルでは関係なかった。政治的には反米とかいいながら、アメリカの生活にあこがれ、コーラを飲み、プレスリーすきで、ジーンズはきたがってた。日本とアメリカが決裂して、再度戦争にまで……なんて、毛ほどもならなかった。

 今回の中国も、そうなんじゃないか。後で知ったんだけど、あの反日騒ぎの日、その直後に、北京では比較にならない規模の暴動がおきたと聞いた。数万だか数十万人だかの人数だ。そっちは、貧しい人たちが、中国当局に不満をぶつける暴動だったようで、大勢の人が死んだらしい。なぜだか、日本ではあまり大きくあつかってないみたいだけど。

 今回の反日は、おそらく中国のインテリが騒いでるのだろう。あるいは、インテリでなくても、ある程度経済的に余裕のあるものが、腹が満ちたら、プライドも満たしたいので、歴史を振り返り、旧日本軍の行いと今の日本の政治家に腹たててるんだと思う。でも、そういうのって底が浅いような気がする。

 このブログにも書いたけど、この前、上海に行ってきた。(今から考えるとタイミングよかった。もう少しおそかったら、危なくていけなかった)。で、そのときの感想をいうと、上海の街に日本がどんどん浸透してるように思えた。日本がというより、大衆社会かな。

 九州のラーメン屋のチェーン店があちこちにあった。多分、そこでメシ食うのって、日本でいうと30年くらい前の、ロイヤルホストだと思う。ちょっとカッコいいのだ。おしゃれなのだ。ウェディングドレスの店があった。式場の予約とかも受け付ける店だ。東京の青山通りよりもおしゃれな通りがあって、そこに面した店だった。ピッカピカの店で、大勢の若いカップルが幸せそうにしていた。これも日本の会社だ。

 高速道路も新しいし、大きなマンションがどんどん建っていた。どこへいっても工事中だ。日本と変わらないブランドの店が、バンバンある。ちなみに地下鉄はICカード形式の切符だった。まさかそこまで進んでるとはしらなかったので、切符の差込口をさがして、恥かいた。駅員に「touch and go!」といわれたのだ。とんだ田舎ものじゃないか!

 本屋にいったら、「鬼畜日本兵!」みたいな本もおいてあった。でも、紙質といい、装丁といい、どうしようもなくC級の本だとわかる。多分、まともな人は読んでない感じ。むしろ、多いのは株の本。デイトレードとかテクニカルの本からファンダメンタルまで、ものすごい量がおいてある。日本でも最近、株がはやりかけてるけど、本屋の本の100分の1もないと思う。でも、中国では、間違いなく本屋においてある10分の1が株の本だった。いや、見た感じだけだと、3分の1くらい株の本のイメージ。

 もう中国は、経済大国になるのは間違いないと思う。そしたら、そのときに考えるのは、金もうけだ。反日が金もうけにつながるなら、中国もそれをあおりたてるかもしれないが、日本とアメリカとの関係を見てても思うけど、多分、逆になるんじゃないかなあ。

 たしかに一部の中国人は、ずっと反日をいい続けるとはおもう。日本でも西部邁みたいな人がいるから。でも、ほとんどの人はどうでもよくなるんじゃないかなあ。気分としての反日は残るので、何かことがあると噴出はするかもしれないけど。

 為政者としては、とりあえず反日の芽は残しておいて、何か当局への不満がでそうになると、反日感情あおりたてて、民衆の不満をそらせるために使う、安全弁として使っていくんじゃないかなあ。

 つまり、逆にいうとその程度のものだから、あんまり気にしてもなあ、という気がする。あ、それと、旧日本軍がなにしたこれしたという話は、まったく別の話。それはそれ、これはこれ。
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by asano_kazuya | 2005-06-24 14:50 | 身辺雑記
子供の頃、おかんが近所のおばちゃんと話していて、「○○とこのだんなさん、やっと見つかったらしいよ。タコ部屋いってたらしい。玉江橋のとこで、車からおろされてんて」という会話を聞いた。玉江橋(たまえばし)というのは、阪神電鉄尼崎駅の近くの橋だ。タコ部屋というコトバの意味がわからず聞いたら、「連れ去られて、無理やり働かされるところ」という返事が返ってきた。「タコのおる部屋とちゃうで」という、いかにも関西人がいいそうな冗談を、そのときいわれたかどうかは定かではない。

そのだんなさんというのは、酔っ払ってフラフラしてたら、いつのまにか連れて行かれて、半年くらい働かされていたらしい。その間、行方不明になっていて、家族は大変だったそうな。本人は、帰されるとき、目隠しされて車で連れてこられて、目隠しをとったら、玉江橋にいたと。どこで働いていたかとか、誰がさらったとかは、さっぱりわからなかったらしい。

給料ももらえず、奴隷のようにこきつかわれ、なんの自由もない生活ということを聞かされて、世の中には恐ろしいことがあるもんんだと思った覚えがある。それが昭和40年代。

のちに麻野も成人して、タコ部屋というのは高度成長期のものであって、今はもうないのかと思っていたら、「なにわ金融道」というマンガで、現存することを知らされた。ただ、そこでは、さらわれたというより、借金で首が回らなくなった人間がなかば観念して行く所として描かれていた。それが昭和の終わりごろ。

で、また最近、2ちゃんねるで、タコ部屋にいったことのある人間の手記が話題になった。もちろん「2ちゃん」なので、ホントかウソかはわからんが、話に整合性があまりないというか、ヌケだらけのところが、逆にリアルに感じられた。

やはりまだ、現代の日本でも、タコ部屋はあるのだろうか?
そんな場所と縁のない人生を、ああ幸運だとかみしめて、毎日を大切に生きることにする。アーメン。

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「ベストセラー本ゲーム化会議:失踪日記編」の脚注です。
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by asano_kazuya | 2005-06-13 19:30 | BGK
小此木啓吾の著作「モラトリアム人間の時代」で、一挙に市民権を得たコトバ。麻野がこの本を読んだのはずいぶん前だ。多分、20年近く前だと思う。なので、だいぶ不確かなことしか覚えてないが、こんな内容だった。

・モラトリムの元々の意味は、「執行猶予」。
・日本の大学生は、社会に出る前の猶予期間(モラトリアム)として大学生活を送ってる。
・社会人になっても、モラトリアムを続けたい心性がある人間が増えている。
・そういう人間をモラトリアム人間という。

つまり、自分が何者かを決めるということは、他の可能性を捨てることで、それは怖い。いつまでも宙ブラリのままでいたら、可能性がなくならない安心感がある、というような人間が増えているという内容だったと思う。

まあ、それが高じて、フリーター、引きこもり、ニートになっていったのかもしれないなあと、ものすごく雑な感想だけど、思う。

ただ、昔と違って、終身雇用が崩れてきてるので、少なくともひとつの会社に縛られるという恐怖は減ってる分、社会に飛び込みやすくなってる気がする。……けど、最近は違うのかな、むしろ終身雇用の方が安心だという人が増えてるのだろうか?

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「ベストセラー本ゲーム化会議:失踪日記編」の脚注です。
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by asano_kazuya | 2005-06-13 19:29 | BGK
花輪和一の書いた獄中手記マンガ。ふつう、獄中記というと、政治犯・思想犯などが自分の思想の深化や変遷を語ったものや、あるいは私小説的に自分の内面を吐露したものが多いが、このマンガはそのどれでもない。たんたんと獄中の日常を描いているだけだ。気負いや目的といったものがほとんど感じられない。

しかし、花輪和一の超人的な才能だと思うが、描写が非常に細かい。壁になにがあって、どんなドアで、どんな服装で何を食べて……などという細部が、信じられないほど丁寧に描き込まれているのだ。獄中にいるあいだにこんなものは描けないだろうから、出獄してから描いたに違いない。これもまた、恐ろしいほどの記憶力だ。いや、描写力より、その記憶力の方がすごい。薄ぼんやりした麻野の頭では、ゼッタイに何も覚えていられない。

もっと色々いいたいしほめたいが、何万言ついやしても、足りない気がする。

とにかく素晴らしい! この本は本当に素晴らしい!
まだ読んでない人がいたら、是非、読むことをお勧めする。

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「ベストセラー本ゲーム化会議:失踪日記編」の脚注です。
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by asano_kazuya | 2005-06-13 19:29 | BGK
米ドルを、そのまま外貨預金の口座に入金できるか、聞いてみた。

●みずほ銀行(電話で)
最初、ATMでできるというので、「そうか、もう時代はそこまで進歩したか」と驚いていると、向こうの勘違いだった。

ATMでできるのは、円からの振り替えだとのこと。いやあ、それくらいは知ってます。でも、それだと両替手数料がかかるので、外貨のまま入金したい……って、さっきからゆうとるんじゃ! おどりゃ、おんなじ話、何べんさせるんじゃあ!

結局、現金だと窓口での扱いになり、手数料が500円かかるとのこと。

これが2,3日前の話。急ぎはしないので、他の銀行も聞いてみようと思い、今日、用事ついでに聞いてみた。

●三井住友(店頭で)
1万ドル以上の預金があれば、現金の出し入れは無料とのこと。1万ドルというと今日の相場だと、107万くらいか。そんなには持ってないというと、手数料が1ドルあたり、2円かかるとの話。「ええ! それはなにかの勘違いでは?」というと、奥から担当の人が出てきた。聞くと、本当の話らしい。

しかし、すごい。1ドル2円というと、ほぼ2%だ。100万円相当のドルを預けようとすると、2万円近くの手数料がかかることになる。それが、107万円(つまり100万ドル)預金してあると、タダになるらしい。なんか変じゃないか?

10万円の預金があれば、105円のATM手数料がタダになるというサービスは聞いたことがあるが、100万円で2万円がタダというような極端なサービスがあるとは驚いた。「すごいですね」というと、担当の人も苦笑いしながら、頭を下げていた。ただし、送金扱いだと、数千円ですむらしい。それでも、けっこうな出費だ。

次に、その足でUFJへ

●UFJ(店頭で)
「できません」
一言の元に否定された。こっちが不思議そうな顔で、なおも、「ええ? ほんとうにできないんですか?」と聞くと、おの女行員は「ええ」といいながら、たまたま横に来た別の男行員に「できませんよね」と助け舟を求めた。その行員も、なにをバカなことを聞くのかという態度で「できません」という。

「まったく方法はないのか」と、なおも食い下がると、「いったん、円にもどしてからドル建てにするしかない」という。

なんだ。それなら、三井住友と同じだ。

ふつう、銀行で円とドルを交換すると、1ドルあたり1円とられる。「いってこい」で2円だ。三井住友はそれを手数料と称し、UFJはそれを「できません」といっているのだ。いやあ、おもしろい。まったく同じことなのに、片や、「手数料」、片や「できません」。

UFJは素朴だ。二人の行員の「なにを当たり前のことを聞いてくるのだ。この男は」という顔つきが、今思い出すとおかしい。しかし、ビジネスチャンスは間違いなく失ってる。三井住友だと、「じゃあ、それでいいので入金します」という客もいるかもしれないが、UFJだと帰ってしまうだろう。

さて、こうなると、みずほの500円もあやしくなってきた。安すぎるのだ。今度店頭で聞いてみたい。
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by asano_kazuya | 2005-06-07 17:06 |