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ユダヤ人

ユダヤ教の特徴のひとつに、選民思想というのがある。「われわれだけが特別。われわれだけが神に選ばれた民族なのだ」というもの。

ユダヤ民族は、古代において、民族全体が捕虜にされたり、国土をなくしたりと、悲惨な目にあった。そのため、「こんなにひどい目に合うのは、何か理由があるはずだ。きっと神が試練を与えているに違いない。ということは、特別に目をかけてくれているということだ。つまり、われわれは選ばれた民なのだ」という風に思考が流れていった。

しかし、こんなこというとユダヤ人にしかられるかもしれないが、素直に考えると逆だと思う。
「(戦争にも勝つし、人口も国土も増えるし)こんないい目にあっている。われわれは神に祝福された民族なのだ。特別なのだ」だったらわかるんだけど、逆だもんなあ、普通だと「こんなひどい目にあうなんて、おれたち、ダメ民族なんだ」と落ち込むと思うんだけど。あるいは、「神も仏もあるものか」と、無神論になるか。

「こんなに苦労してるんだから、いつか、きっと目がでるさ」、という演歌の一種だと思えば、わからなくもないか。



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「ベストセラー本ゲーム化会議:金閣寺編」の脚注です。
by asano_kazuya | 2004-09-14 12:59 | BGK