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子供の頃の謎 1

大人になって、そのカラクリを知ってしまえばどうってことないんだけど、子供の頃、すごく不思議なことがいくつかあった。

そのひとつが、雑誌の懸賞。

たとえば、小学校の頃、「小学三年生」とか「小学四年生」とかっていう雑誌を講読してたんだけど、毎月、なにかしら懸賞品があった。クイズに答えると、賞品があたる。

今はもうはっきりとは覚えてないけど、たとえばそれはマグネット式のカギのついた筆箱だったり、あるいは匂いのする消しゴムだったり、もっと高いのになったら、何段ものギアがチェンジできる自転車だったような気がする。

とにかくそういった品物を、「なんで本を出しているところは、そう気前よく読者にプレゼントしてしまうんだろう?」と、これがすごく不思議だった。

出版社――というコトバは、その頃は知らなかったけど――にとって、何かメリットあるのか? もちろん商売でやってるんだから、何か儲けがないと絶対にやるはずがないと、子供ながらに思ってた。単なる親切のわけはない、と。

それとも、もしかしたら、みんなだまされてて、ホントは誰も当選してないのではないかとも疑ったが、大人というのはそこまであからさまにウソはつかないというのも、なんとなく気がついていたので、これはすぐに却下した。

子供のワシは、ない知恵を絞ったんですよ。これはきっと何かある、と。で、一応自分なりに納得のいく結論が出た。

ああいうクイズの懸賞には、決まっていつも、「50円切手を同封の上、解答を送れ」と書かれていた。「ん? 切手……? なるほど! わかった。これか。これが欲しかったのか、出版社は!」と、納得したのです。

つまりこういうことだ。

1:クイズ募集する
2:切手が一杯集まる
3:集まった切手を換金する。
4:その金の一部を賞品にする。
5:あまった金は(゚Д゚)ウマー

これで、謎はとけた!
さすが大人。やることが巧妙だ、と思ったのです。

しかし、しばらくして、これだとつじつまが合わないことがつぎつぎと出てきました。

                                  つづく
by asano_kazuya | 2004-08-12 16:25 | 身辺雑記